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6月, 2021の投稿を表示しています

感謝の気持ち

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  認知症専門の医師の講演を聞いた45歳の好太郎は有料老人ホームから認知症の父・茂一を、一念発起して、自宅マンションに引き取ることにした。勤務先には介護休業を申請して・・・・ 好太郎は 自分が【これまで世話になった父親への感謝の気持ちを胸に秘めて 介護をしたい。期待するのではなく感謝の気持ちをもてば 最高の介護ができる】と思うようになった。 この本の中でここが一番心に響いた。  親も子もそのような気持ちなら介護する方もされる方も幸せなこと、だと思う。そのように思うことはなかなか大変だと思うが・・・ 弟は離れて暮らしているが 兄夫婦が父親の世話をしていることに感謝の気持ちを表していながらも 父親の病気(前立腺癌)の治療法などについて判断を求められると「普段世話をしているのは兄さんだから・・・」と言い 兄夫婦の尊厳を失わないようにしつつも 弟夫婦なりの意見も伝え、なんてよい兄弟なんだろうと思った。 好太郎は 父が自分の名前を言ってくれない、 自分のことをわかってくれない、近所から苦情を言われるなど 様々な葛藤を抱えながらも日々奮闘している。 好太郎夫婦も弟夫婦も仲良く協力的な点もすごくできすぎ! 40代で介護休業の申請もなかなか容易ではなさそう! という面もあるが 認知症の患者さんに接するのは「嫌がることをしない・ 寄り添う・ 食事も無理して食べさせようとしない」など なるほどと思う点がいくつかあった。 臨終が近いと思われたときに(実際はそうではなかったが)好太郎が「とうさん!!名前を読んでもらえなかったけれど 最後は一緒に暮らせてよかったよ~」などとつぶやく場面では ぐっと来た・・・・ 近所トラブルなどのほか 徘徊問題,排泄問題など この中ではコミカルに描かれてはいるが 高齢になってくるとどうしても避けて通れない問題のようで いろいろ考えさせられた。

梅しごと

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 共同購入の梅を2㎏注文したつもりだったが 間違えていたみたいで3㎏届いてしまった。 梅干し はこれまでの分も残っているので最近は毎年1㎏だけ漬けている。 氷砂糖を1㎏購入したので 1㎏分は梅ジュースにすることに。梅を一晩冷凍し、その後氷砂糖と梅を交互に瓶に・・・これは最初の一日だけは 発酵しないように時々目にとめておく。 10日ほど前 友人が「 梅味噌 を作ったから 食べてみて~」と持ってきてくれた。「ものすごく大変! もう絶対作らない」と言いながら。     何に使うか迷ったが 鶏肉にまぶしておくと焼くだけで風味が出て  ちょっと鶏肉に苦手意識がある私でも おいしく食べられた。生のキュウリに付けてもおいしそう・・・ でもとても大変というので 梅味噌を作るのはやめるとして 何を作ろうかと思いネットで検索するとあるわ・・あるわ・・ まず500gは 梅のしょうゆ漬け 。 瓶に梅を入れ  あとはひたひたにしょうゆを注ぐだけ。その醤油はドレッシングなどに使えるようだが 500g!!!   使い切るのは結構大変かも(^_-)-☆ 最後の500gは  梅ジャム にすることに。 ネットでいろいろ出てくるが やはり前日に冷凍しておくというメニューを選ぶことにし 冷凍しておいて土鍋の上にその梅を入れ その上にキビ砂糖をいれ中火で熱する。「10分くらいでトロトロになってくる」と記してあったが 10分経ってもトロトロどころか 砂糖さえもかたちそのまま。木杓子で根気よくかき回し続けていると 実と種と分かれてきた。火を止め種を出す。その後 また残りのキビ砂糖を入れかき混ぜる。ジャムにするには ある程度とろみがついてきたら 加熱はやめる。消毒してあった瓶を温かくし その中にジャムを・・・冷めてきたらちょうどよい濃度になった。「うまくいった~~」と思ったが なめてみたら びっくりするほどものすごく 甘い。 この先の工程を写すのを忘れてしまったが ヨーグルトなどのトッピングとして使うとしてもちょっと甘すぎ!! 梅と同量の砂糖を使用するよう書いてあったので 500gの砂糖を入れたが半分くらいでもよかったのかも?梅の良い香りがしているので 甘すぎるのはたいへん残念。上手にできていれば近所におすそ分けもできるけれど これを人様にあげるのはちょっと・・・ この頃なんでもネットで調べると検索出来て便利だけ

まどさんに失礼です!!

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この下の意見には100パーセント賛成する そしてそして今日は 組織委員会が「五輪開催会場での酒類の提供を検討する」だって!! は? なんだって!! 冗談も休み休み言ってほしい!! これまで渋々協力して、我慢してきた酒屋さんなどは 我々一般よりも怒り心頭だろう。  

森林浴

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 暑くなるとの天気予報。432Ⅿ.の繖山へ。でもせっかく行くのだから少し足を伸ばしてみよう、と猪子山への縦走コースを計画してみた。 繖山までの登山道わきには 草が伸びていて歩きにくくなっているように感じた。 12日にここを登った友人によると26本ササユリが咲いていた、と聞いており少しは残っているかしら、と淡い期待をしていたが 枯れかかった花が3本あっただけ。ササユリは花が咲いてからどのくらい日持ちがするのかしら。 あまり他の場所では見ることのないオカトラノオがたくさん咲いていた。 繖山から地獄越えコースへ。すぐにサルトリイバラの実がたくさんついているのを見つけた。そういえば10年位前の秋ここにこの実を採りに来て袋いっぱい採り サルトリイバラのリースをたくさん作ったのを思い出した。 西の湖が見えている かなり上がったり下ったりを繰り返す。 ここの山は 少しオーバーな言い方をすると登山道すべてに丸太が並べてあって階段状になっている。山が削られていくのを防ぐ意味があるのだろうけれど 急な場所はともかく緩やかな斜面では 歩くときには丸太がない方がありがたいが・・・ 一本一本に設置した年月が書いてある。2021.5というのもあった。ある登山口の一か所には丸太を並べてあって「少しずつ持って上がってください」と書いてあるのを以前見たことがある。丸太を持って上がった人の名前が書いてあるのもあり 中にはこんなメッセージも・・・・「いつも整備ありがとうございます」「ファイト!!」「俺がんばれ!」等々 道は間違えていないはずだけれど 前方にピークらしいものは見えずどんどん下るような感じがして 少し不安にも感じながら やっと 猪子山へ。展望はよくない。立派な看板があった。 ここを下山すると能登川駅近くなので JRを利用して安土駅まで来るという方法もあったが同じ道を引き返すことに・・・ 当然ながら この高低グラフを見たら 左右対称になっている。 あたりまえだよねーー 不思議なことに猪子山から戻る時は 行きに比べてずっとあっという間だったような気がする。日光が当たると暑さを感じるが 木々の間を歩いているときには風も吹いてきて「あーきもちいい~」 出会った男性、「あとどれくらいありますかねー?」と。そして猪子山からは能登川の方へ下山し、JRで帰るつもり・・と。「でも駅からのアスファルト道は暑いで

恋心ではない感情

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2003年の芥川賞受賞作品 題名が独特なので早くから気になっていたが 今回初めて 綿矢りさ さんを読んでみることに・・・。 綿矢さん 大学在学中に書いた小説で10代で芥川賞受賞とはすごいなぁ 中学生高校生の頃の複雑な心境を描いている小説。  高校生のころだったか、自分は姉や母との軋轢(?)にもやもやしたものを感じながらも 自分からは態度や口に表せないタイプなので ひそかに大学ノートに 周りの人々の名前を変え、自分を主人公にして細かい字で小説もどきの文章を書いていたことを思い出した。もちろん 文章力もないし、それほど他人をひきつけることのできる内容でもないので この作品と比較するのもおかしな話だが・・・  私は友人とよりも家族との意思の疎通をうまくとれなかった日々を 自分の中で整理したくて書き綴っていたように思う。断捨離が叫ばれた数年前、古い日記などともに これが出てきたが破り捨ててしまった。捨てる前にちらっと読んで 自分の幼さ、世間知らずな若い自分に あきれてしまった。  この「蹴りたい背中」は  女子高生ハツは 周りが幼く見えて群れを作っているのに嫌悪感を覚え、一人でいるが でも本当は寂しくて仲間に入りたいような・・・・要するにコミュニケーション力が足りない子。 「人にしてほしいなら、まず自分が与える」でも「やってあげたいことがないなら求めない」 それに気が付かず 周りを批判ばかりしている。ハツはそんな子。 「誰にも気にしてもらわなくてもいい」と口では言っているが 本当はやはり「誰かに認められたい」「認めてもらいたい」と強く思っているのだと思う。 同じくはぐれ者の  にな川君が気になって仕方がない。にな川君はモデルのオリちゃんの熱狂的なファン。そのオリちゃんに ハツがコンビニで出会ったことがあると聞いてから ハツに接触してくるようになる。いつしかハツは にな川君の部屋に入り込むようになる。ハツが にな川君にいだいている感情は 恋心ではない、と思う。しかし部屋中オリちゃんのものであふれかえっているにな川君と一緒にいるときに ふとにな川君の背中を蹴りたくなって・・・にな川君を蹴りたくなったのは二度あって、というか 二度実際に蹴っている。その時は きっとハツ自分自身に対しても「蹴りたい」気持ちがあったのでは?? ハツには絹代という一人だけ話せる友人がいる。この小説には 

技術と根気

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 新聞の催し物欄に近隣の二か所の図書館に展示されている作品に興味があったので 見に行ってみた。 まず隣のMY市 「染色」と書いてあったが どのような作品かは知らずに見せてもらいに・・・ 作者ご本人がおられたのでちょっと聞いてみた。私と同年齢くらいのすらっとした方で黒いレースのドレスを着ておられ、素敵な人。糸を染色し,機で織って仕上げているのだそう。「一日にこれくらいしか織れません」と手で示してくれたのは30cm弱。「今、暇だから・・・」と。 そばにいたやはり見に来ていた同年齢の女性、「暇だからできるっているものじゃない、根気がいるねーーー」と感心しておられた。根気だけでもできないよねー 全体の中でこの色が特に気に入った。 残念ながら画像にすると実際の色とは少し違って見える。 この色もありふれた柄のようで  横に細い線が入っている部分がポイントになっていて素敵 あと4,5枚の着物が飾ってあった。 草木染では この前列左から2番目の色はあまり見たことがない。聞いてみたらこれは「サボテンに着くカイガラムシで染めた!!」とのこと。帰宅後ネットで調べたら 確かにカイガラムシで染めた布はこのような色をしていた。 どの色も化学染料とは違って 「い~い色!!」 ネクタイのこんなタペストリーも…とにかく手仕事が好きな人なのでしょうね。 そして今日、RY町の図書館へ。「布絵本の展示」となっていた。県庁所在地OT市のグループの名前が書いてあったので 「どうしてそこでの展示じゃなく こんな外れで?」と 思った。初めて行く場所なのでカーナビを頼りに雨の中 出かけてきた。でも 見に来て本当に良かった、と思った。ものすごくたくさんの作品。 いわゆる布絵本と聞いてイメージする絵本は20冊くらいあったかな。それもたとえば「ぐりとぐら」の絵本そのものではなくて「あいうえお」が学べるように 独自のストーリーで50音を布絵にしてあった。マジックテープやスナップを使用して外したりつけたりできるようにしてある。「アンパンマン」では 色の名前を意識できるように・・・数を認識できるように「5」なら5個のものを絵本にしてあるものも・・・。熊が冬眠することを物語にしたものは家があって家の玄関には封筒がはってあって・・家のドアを開けると中に寝る準備をしているクマがいるし 封筒の中を開けると「おやすみ」の文字が見えるよう

時代を背負う

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 この作者は 社会学者として何回かテレビのコメンテーターの立場で意見を聞いたり 新聞のかこみ記事で「あーーいいこと言うな~」「うん、そうそう」などと思ったことがあって 図書館の書棚で目についたので借りてきた。 しかし、古市憲寿さんの何に感動したのか、何に対しての意見だったのかまるで覚えていない。私は読書をしても内容をすぐ忘れてしまうが それと同じで中身については記憶になくて何に対しての意見だったのかも忘れてしまっていて・・・( *´艸`) 情けない ( 一一) 平成になった1月8日に生まれたので平成(ひらなり)と名づけられたという、文字通り平成とともに生きてきた青年が元号が平成から変わることになり 「もう自分は生きている意味はない」と思い、安楽死を希望するというもの。平成くんの彼女愛さんの語りのように物語は進んでいく。 しかし、しょっぱなは ずいぶんあけすけな内容で「読むのをやめようかな?」と思ったが 読みやすい文章だったので 一気に読んだ。 2年間一緒に暮らしていた平成くんに「安楽死を考えている」と言われた愛は もちろん何とかしてその考えをやめてもらおうと いろいろ話すが 「人間は若い時の方が偉業を達成でき、その後は落ちていく一方・・・」とか何とか言って 考えを改めようとしない。平成が終わりにむかっていくにしたがって 愛も生きることの意味を考えるようになる。確かに長生きすることだけが素晴らしいわけではない。 二人は収入も多く、家賃130万のマンションで一緒に暮らしている。 食べ物も高級な料理名が次々出てくるし、洋服や靴もブランド名が出てくる。AIを駆使したようなグッズがたくさん出てきて 出かけるときの車を頼むのも レストラン予約もすべて家でスマホから。確かに昭和でなくて "平成”という感じはする。私でも知っているような実名の有名人も出てくるので 一瞬??と思う部分もたくさんある。 自分の最期は自分で決めたいという平成くんの気持ちはわからないわけではないが 大好きな人にはいつまでもそばにいてほしい愛の気持ちの方がどちらかというとぴったりくるし、  安楽死を希望する大切な人に全力で向き合っている愛の姿勢はとても素敵。 平成が終りに近づいたころ平成くんは これまで話してこなかった安楽死を望むことになった第一の理由を愛に告げる。でもだからと言ってやはり安楽死を肯定すること

心理テスト?

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 令和3年度JVR開講式。定員30名のうち 昨年度からの継続者が15名、新たに15名の募集をしたら 10日足らずでうまってしまったらしい。 これまで同様3班に分かれての活動になる。昨年名前を覚え お互いに親しみを感じていた子が今回はやめてしまっていて残念だった。でもどの子も緊張の中にも 期待に胸ふくらませて 参加しているよう。 所長などの式辞の後には 昨年度まで多く出席していた子の表彰式。 そのあと各班に分かれ 自己紹介。 私が次のように提案。「初めて名前を聞いてもなかなか覚えられないから 一人だけ前の人の名前〇〇さんのとなりの △△です というように 反復するようにしましょう」 確かにこれは効果あった。隣の人の名前だけでもしっかり聞くし 反復することによってやはりちょっとは頭に残りやすくなる。 今回から我が班のサポーターに入ってくれた男性41歳の単身赴任者、やはり高齢者と違い しっかりサポートしてくれる。名前の次の趣味の話を話してもらった時にも 子どもたちの話に上手にコメントを追加してくれた。今年度も楽しい活動できそうな予感 ♪ ♪ 「ここに来るきっかけは?」の質問に対して「自然が好きだから‥」という子が多かった。さすが!!「植物のにおいが好きだから…」などという子もいた。 アイスブレークゲームも楽しかった。 色彩の好みで性格判断をするというもの。この20色の中から自分の気持ちにぴったりの色を選ぶ。その時の気分に合った色を選んでいるらしい。これはグループごとなので めいめいの性格診断というわけにはいかなかったけれど 帰宅後ネットで「色の性格診断」と検索したら 興味深いことが書いてあった。 そのあとは 利き手の人差し指で 竹の輪を支え 数人で運び 所定の位置に戻す、というもの。 大勢でやるので 競争と言っても順位を決めるというところまではいかなかったけれど 楽しくワイワイやって なごやかな雰囲気になったのはよかった、と思う。 最後のゲームは班から二人が出て 「好きな果物を言ってください」と 次々答えてもらう。 二人は 答えをあいうえお順に並ぶよう 指示する。これも簡単なようだけれど マスカット とリンゴは どっちが??などとなって 結構打ち解けた。 そのあとは森の中の観察。ササユリがとてもたくさん咲いていた。ここはササユリ専門に手入れしてくれる人がいるので よく咲く