きっかけ
千原ジュニアさんて 何回かテレビ番組で見たことがあり 好感をもっていた。この本は中身も見ずに 手にとり読んでみた。
正直、衝撃!!の本だった。
自伝でもあるようだが 感受性豊かな思春期の14歳の一年間の 本人もどうしていいのかわからない、自分がどうしてカギをかけた部屋に閉じこもっているのか、どうして一日中パジャマ姿で過ごしているのか、本人さえも分からない、中高一貫校に入学したのに 皆と一緒の服を着なければのはなぜ?、同じ行動をしなければならないのは何のため? などの様々な葛藤を とても分かりやすい文章にまとめている。プチンプチンと切った文章で 自分が本当に戦うべき場所を探しながら もがき苦しんでいる様子が伝わってくる。
学校に行かず閉じこもっている息子に対して 両親はけんかが多くなったようだし 母親が腫れ物に触るようにしているのにまたむかついたり・・・・ 結局ジュニアさんは4歳上のお兄さんが無理やり芸能界に連れ出してくれ 一年間の引きこもりから 解放される。
おばあちゃんの存在も大きかったように書いてあるが おばあちゃんもお兄さんも そしてご両親も素晴らしいから 今のジュニアさんがあるのだと思う。そしてそういうつらい日々を過ごしたジュニアさんだからこそ 今のジュニアさんが存在しているのだろう。
そして 次の本
この本は題と表紙の絵の色調に魅かれ借りてきた。
これは10編の短編集。
最初は「おはなしして子ちゃん」だが その子と言うのは何と学校の理科室のホルマリン漬けになっている小猿の標本。突然「なんでもいいからおはなしして」と話をせがむ。びっくり。ホラーだった。
この本の扉を開くと「爪と目」芥川賞受賞後第一作、となっている。要するにこの藤野可織さんは 芥川賞を受賞しておられる、ということ。
二番目の話は「ピエタとトランジ」 二人の周りにいる人が次々殺されたり、死んでしまったり・・・生き残って犯罪も犯していない生徒が次々登校拒否してしまい、挙句の果てには臨時休校になる。
ホラーというのは私には理解できない部分が多く これまでなら 途中でギブアップするのだが 今回は 読破したものの なんて自由自在好き勝手なストーリーなの?と思ってしまった。私が理解できないだけなのかもしれないが・・・
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