旅での出会い
4話からなる
どの話も、ちょっと疲れてしまった主人公が、旅に出て訪れた先の出会いや自然に力をもらって また動き出していくというストーリー。
どの話も、ちょっと疲れてしまった主人公が、旅に出て訪れた先の出会いや自然に力をもらって また動き出していくというストーリー。
旅をするということは人と出会うということで、人と出会うということは新たな価値観を獲得するということ。なかなか飛行機や新幹線で隣り合わせた人と その後も影響を与え合うような関係性を持つという出会いは 少ないとは思うが コロナ禍でどこにも行けない日々が続いている今、こんな話を読むと 「あ~どこかへ行きたい」としみじみ思う。
第2話は 「旅をあきらめた友とその母親への手紙」
仕事に疲れ切ったハグが昔の友達ナガラに出会い 年に数回二人きりで旅に出る。ハグはナガラの前では 気取らず自分を出せて 生きる活力を取り戻していく。しかし、ナガラの母親が病に倒れ、ハグだけ一人で旅に出ることに・・・・旅の途中でナガラから長文のメールをもらう。ナガラが病気の母親のそばにいて自分のこれまでのことを思い、母のありがたさに気付くメール。ハグはその長文のメールを何度も読み返し 宿のテーブルの上の便せんに ナガラのお母さんに手紙を・・・・ここがなかなか良かった。
第3話 「冬空のクレーン」
この話は雪の釧路の風景が出てきて 丹頂鶴の鶴居村が出てくる。義兄の家族が鶴居村に住んでいたことがあり 私も訪れたこともあってこの話もなかなか良かった。
コメント
コメントを投稿