夫婦




 重松サンの本は7,8年前(もっと前かも?)まで はまって 図書館に行くたびに新しい本を見つけ借りてきて ここの図書館にある本はすべて読んでしまった。ただ、「お涙ちょうだい」的な設定に急に嫌気がさしてしまい、しばらく遠ざかっていた。

2013.7第1刷のこの本は その後に発行されたということか‥‥

400頁、2段組み、かなりの文字数だけれど 読みやすかった。

50歳近い三人の仲良し男性とその夫婦関係、そこへ絡んでくる若い男女とその親。家族とは・・と考えさせられ、日常の食生活についても 感じるところが多かった。重松サン自身たぶん料理に造詣が深いのだと思うが 随所においしそうな料理が出てくるし、またどこにでもある調味料などをつかって ササッとごちそうらしいものが作られる様子に いくつか真似したいと思ってメモをとった。



「ファミレス」っていうのは「ファミリーレストラン」の略だと思うが 「ファミリー レス」ともとれる、なんてうまいこと言うなぁ。

ちょっと怪しげな料理の先生エリカ先生が 3色のプリンを作った。卵の黄身だけを使用したもの、白身だけを使用したもの、全卵を使用したもの。それを皆に味わってもらって言った言葉。
黄身と白身という全然違うものが一つの殻に入っていてそれぞれにおいしいけれど 二つ合わさった時のおいしさは最高。 別々のものが一緒になっておいしくなるのはまさに家族でしょ?卵には殻が必要なの、殻がないと外に流れてしまう。家族にもうっとおしいかもしれないけれどカラみたいな存在が大切なの、それが厳しいおばあちゃんだったりするの

不登校の子の家にいる厳しいおばあちゃんのことをさりげなく例えているのかな。


仲良し三人はそれぞれの問題を抱えていて 一緒に料理をしたりファミレスで食事したりしながら 相談したり一緒に考えたり・・・でも女性はともかく 男性が中年になっても家族ともども交流しているってなかなか素敵だと思う。

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