同窓会

初めての作家さん、まったく何の予備知識もなかったが 題名にひかれて手にとった。



中学校の同窓会が開かれ、次の同窓会の幹事になった3人が 「これまでの同窓会に来たことのない人を参加させるには・・・」と考え、 昔の思い出をもとに何とかして一人でも多く、そしてこれまで来たことのない人を参加させようと苦労する話。

37歳になっている彼らだが 中学卒業からは20年以上たっているわけだし、皆それぞれに見た目はもちろん 中身も変化しているわけで・・・

この小説では 当時〇〇さんと 〇〇さんはつきあっていた、とか 〇〇さんは 〇〇さんに魅かれて、とか。

幹事の中の一人も わけありの女性に魅かれていて彼女が参加することにならないかと心のどこかでは思っている。

幹事さんは確かに様々な苦労をして会場設定をし、人を集めてくれているのだろう。

「クラス会に来ようと思うのは 会いたいと思う人がいるからだろう」とあったが、そうだろうか。それだけではなさそう。そして「〇〇さんには会いたくないから行きたくない」という人もいるはず。そして参加する、しないは個人個人の自由なわけで・・・・


どこにでもありそうな日常がつづられていて 私にとってはわかりやすい本だけれど つまらない、と思いながら読んでいたが 後半は一部ミステリーになってきて一気に読み進んだ。



私の場合、小学校の同級生とは 関西の自分、関東、北海道その他と遠く離れているにも関わらず 近くの友人と同じくらい連絡を取り合っている人もいるくらいで あらためてクラス会だから参加しよう、というのとは違い久しぶりに皆でおしゃべりしよう、っていう感じ。

その反面 中学校のクラスは担任がよくなく あまりまとまっていなかったし、 誰も幹事をする人もいなく これまで60年間一度もクラス会の話は出てこない。この先、もしクラス会を・・と連絡が来ても私はきっと参加しない。

昔同じ教室で学んだ人と会うよりも今近くにいる友人たちを大事にしたい、と思って 私も高校の同期会などには長い間出席しなかったが 一度出席してみたら 高校生の時には話したこともなかったような人と懐かしく当時の思い出話ができてびっくりし 不思議な感覚を味わった。その2年後また出席した。あの感覚はなんだったのだろう、その時間がとても大切な時間に思え とても楽しかった。学校の時とはやはりみな変わっていて 「え?あの人が今は??」と思える人もいて 面白かった。私のことをそう思った人もきっといただろう。





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