いのちのしまいかた
[いのちの停車場]
トンネル内を走っている自動車が車線を外れ、対向車と激突!!という衝撃的な映像から始まった。救急病院に搬送された患者を診る医師佐和子役の吉永小百合が "これがひどくけがをした患者を手術する現場??” と思うほどゆったりとして 「あー,さゆリストには悪いけどやっぱり演技が下手!!」と思ってしまった。
その時に運ばれてきた患者への対応がもとでその病院をやめ 在宅医療をする「まほろば診療所」に 勤務することになり そこから物語が始まる・・・・・
この診療所は 患者の生き方を尊重する医療を行っていて 患者一人一人に合わせて 寄り添っていく。終末期の患者に接する医師佐和子役の吉永小百合は おっとりとしてなかなかよく この役はあっているように思えた。
松坂桃李が演ずる野呂は 医学部に入りながらも医師免許に合格せず 事務職として佐和子の病院に勤務していたが のちに佐和子を追って「まほろば・・」で働くことになる。癌を患っている萌ちゃんになつかれ 萌ちゃんに接する彼の演技はすばらしかった。しかし、 最期が迫っている患者の病床で30年近く消息が分からない息子の代わりに「お父さん、ぼくです」「おとうさん!」「おとうさん!」と叫ぶのは?? 彼の演技が悪いのではなくストーリーとしてどうなの??と思った。
昔、佐和子の近所に住んでいたという石田ゆり子(役名 ??)が佐和子を訪ねてきて 住んでいた場所を一緒に歩いたり 二人一緒にスマホで自撮り、そして別れるときに抱き合うシーン、そこはぐっときた。
短編小説を映画化したものらしいので 何人もの患者さんが出てきて あっさり最期を迎えるような感じで もう少し一人の患者に対して掘り下げたほうが映画としては成功したのでは…?という気がする。
でも 様々な病人をみとる場面を見て 「死ぬのもなかなか大変なもの」というのが実感。自分自身がもし回復の可能性のない病になったときに 自分はどのような最期を迎えるのか、どのような医療行為を望むのか‥と考えさせられた。
コロナ禍で 半分の座席にはテープで座れないようにしてあったが かなりの観客が入っていて ほとんどが自分と同世代の人だった。女性だけではなく 男性もかなりいた。
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