性格の違い
初めて読む作家さん、図書館でなにげなくとり 「題」にひかれ手にとった。
都会の会社でのトラブルに心を病んで実家に戻ってきた姉の聡美、3つ下の妹愛美はマイペースで実家でずっと過ごしていたが 結婚をひかえていて これを機会に姉の東京のマンションで暮らしてみたいと言い出し、しぶる姉を説き伏せ 束の間 東京で暮らすことに・・。
ふたりの性格は 対照的。 生活圏がかわり それぞれのパートナーや友人とのかかわりが書かれている.姉妹とは似ているようでもあり、似ていないようでもあり そしてまたお互いをねたんだりうらやんだり・・・・親との関係も 親は子ども皆にたいして同じように接していても 子どもの方からすると 自分よりほかのきょうだいの方が優遇されているように感じるもの、という意味のことを書いてある記事を見たことがある。
ふたりの幼馴染の沙織との関係もなかなかよく書かれていて「うん、なるほど」と思った。 姉妹同士では話せない部分について 聞いてもらえたり…すでに結婚して子育てしている沙織もそれなりの苦労がある・・ということにも気づいたり・・
後半は 一気読みした。
最後の方で二人が言い合いをする場面ではちょっとひやひやした。お互いを傷つけないように思いあいながらも 言わないではいられないような はげしい言葉が飛び出す。しかしこの言い合いで逆に二人とも 自分の本質に気付いたのかな。
お互いのパートナーの性格もずいぶん違うが この二人の男性がこの小説をぐっと面白くしている。
後半の流れで 「同じ作家の本をまた探してみよう」と思えた。
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