神が遣わした贈り物
人の心を理解し、人に寄り添ってくれる。
こんな動物は他にはいない。
表紙を開くとこのような文章が書かれている
一頭の犬をめぐる連作短編。直木賞受賞作。
①男と犬
②泥棒と犬
③夫婦と犬
④娼婦と犬
⑤老人と犬
⑥少年と犬
迷った犬ーとても思慮深い犬なのだがーが様々な人に出会い、そのたびに違う名前を与えられるが かわいがられその人々を楽しませ、生活に潤いを与えている。そしてその時々に一緒に暮らす人々の心を和ませている。
人の心を読みとれるかのような犬のしぐさに「そう、そう…」と思ったり、話しかけた時の犬の表情に「かしこいなぁ、」と感心したり・・
犬を飼ったことのあるものとしては 犬のかわいさやまるで人間の言葉を理解しているのではないか勘違いするようなしぐさには 感動する部分が多々あった。これを読んだ後には道路で散歩している犬に出会うと つい表情を見てしまい「なに考えているの?」「楽しい?」などと話しかけたくなる。
ただ、読み終えたときになんだか とてもつらさを感じる本だった。
図書館で予約してやっと借りることができ期待していた本なので ちょっとよけいがっかりした部分もある。
コメント
コメントを投稿