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5月, 2021の投稿を表示しています

許せる?間柄

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 藤堂志津子さんは 出身地が同じなのと年代もそう離れてはいないので時々彼女の本を手にとってみる。 37歳の沙良と その母駒子の話。 何とまぁ、好き放題の母親かしらと思う。いくら娘にでも言っていいことと悪いことがあるだろう。自分の言い分をどこまでも押し付けようとする、こんな母親なら娘としてはストレスがたまるだろうと思う。子離れしていない母親ということだろうか。もちろん小説だから強調している部分があるだろうが・・・・ 多少なりともどこの家族にもありそうな話なのかもしれない。 沙良の弟一郎は亡くなった父親に似た性格なのか、頼りないところもある代わりにおっとりとしていてそれでいて肝心なところは心得ていて なかなかいい。 最後の章、一郎が急に婚姻届けを出し、駒子も沙良もびっくりさせられたところから始まるが一郎の嫁と駒子の関係、またそこで駒子が感じる沙良への愛、なんだかほっとさせられた。

いのちのしまいかた

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 [いのちの停車場] 久しぶりに映画館へ。 トンネル内を走っている自動車が車線を外れ、対向車と激突!!という衝撃的な映像から始まった。救急病院に搬送された患者を診る医師佐和子役の吉永小百合が "これがひどくけがをした患者を手術する現場??” と思うほどゆったりとして 「あー,さゆリストには悪いけどやっぱり演技が下手!!」と思ってしまった。 その時に運ばれてきた患者への対応がもとでその病院をやめ 在宅医療をする「まほろば診療所」に 勤務することになり そこから物語が始まる・・・・・ この診療所は 患者の生き方を尊重する医療を行っていて 患者一人一人に合わせて 寄り添っていく。終末期の患者に接する医師佐和子役の吉永小百合は おっとりとしてなかなかよく この役はあっているように思えた。 松坂桃李が演ずる野呂は 医学部に入りながらも医師免許に合格せず 事務職として佐和子の病院に勤務していたが のちに佐和子を追って「まほろば・・」で働くことになる。癌を患っている萌ちゃんになつかれ 萌ちゃんに接する彼の演技はすばらしかった。しかし、 最期が迫っている患者の病床で30年近く消息が分からない息子の代わりに「お父さん、ぼくです」「おとうさん!」「おとうさん!」と叫ぶのは?? 彼の演技が悪いのではなくストーリーとしてどうなの??と思った。 昔、佐和子の近所に住んでいたという石田ゆり子(役名 ??)が佐和子を訪ねてきて 住んでいた場所を一緒に歩いたり 二人一緒にスマホで自撮り、そして別れるときに抱き合うシーン、そこはぐっときた。 短編小説を映画化したものらしいので 何人もの患者さんが出てきて  あっさり最期を迎えるような感じで もう少し一人の患者に対して掘り下げたほうが映画としては成功したのでは…?という気がする。 でも 様々な病人をみとる場面を見て 「死ぬのもなかなか大変なもの」というのが実感。自分自身がもし回復の可能性のない病になったときに 自分はどのような最期を迎えるのか、どのような医療行為を望むのか‥と考えさせられた。 コロナ禍で 半分の座席にはテープで座れないようにしてあったが かなりの観客が入っていて ほとんどが自分と同世代の人だった。女性だけではなく 男性もかなりいた。 

思いがけず・・・

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 梅雨の期間のたった一日の晴れ間。武奈ヶ岳へ行くことに。日曜日だし、すでにたくさんの車。反対側の駐車場には「コロナ禍のため閉鎖中」の張り紙が・・・我々が歩いているときに来た車は張り紙のコーンを横に寄せ、中に駐車してまたコーンを戻していた。すでに中にも車は7、8台。 現在琵琶湖周辺の公園はすべて駐車禁止になっており、それに準じてここにも張り紙をしたのだろう、でも公園に駐車するのと登山口に駐車するのは意味がちがう!!と思う。 歩き出してすぐ きれいなタニウツギが目につく。わずかずつ花の色がちがう木が3本並んでいた。 このところずいぶん雨が降ったので 青ガレのところの水量はすごく多い。 正面谷を登って金糞峠へ。 ドウダンツツジがきれいだった。 以前からここに一本あったが花の時期に来たのは久しぶりで 美しく咲いていて感動。 シロヤシオの花びらが斜面に散っていて とてもきれいだった。 金糞峠を過ぎてから 今日は久しぶりに中峠からわさび峠を通るコース。久しぶりだし、西南陵を歩くのも楽しみ、 中峠までは何回か沢を渡らなければならない。きっと水の量が多いだろう、とは思ってはいたが まず 最初の一か所、橋がこわれて水につかっていた。ヤレヤレ。そのあと何と何と!!14か所も 沢渡り。普段だったら 水のないところにも流れていて「あ、また」「あ、まだ?ある?」っていう感じ。 せいぜい5,6歩で渡れるくらい狭い幅だけれど水の勢いが結構あるし 石の上は滑るし、靴は濡れてくるし・・・・昔は歩くところの選び方が悪く、ポシャンとはまったりしたが この頃は要領が分かってきたので まあまあ上手にわたることができ 「もうこれで終わり」のところに来た時には正直ほっとした。 このYAMAPの記録を見ると中峠まで一時間かかっていないのに14回。いかにしょっちゅう水の上を歩いたことか・・・・ 中峠手前にマムシグサがあった、テンナンショウの種類だけれどよくわからない。 中峠からわさび峠までの道も久しぶりで懐かしく、「ああ、ここはこんなだった~」とか思いながら歩く。 わさび峠を過ぎたあたりから ドウダンツツジが・・・ 「こんなに花をつけて大丈夫?」と思うくらいたくさんの花。 1本珍しい色のきれいなつつじもあった。三つ葉ツツジの種類だろうか。 西南陵にはオレンジのレンゲツツジがたくさんあるが 今回はまだつぼみのものが多

ロウバイ3種

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 珍しいロウばいが沙沙貴神社にあるとの情報を得たので 見に。 黒花ロウバイ 黄花匂いロウバイ 「ナツロウバイ」が見ごろらしく 何か所かに張り紙がしてあって矢印でナツロウバイのところへ行けるようにしてあった 高さ3メートル弱の木が5,6本あって たくさん花をつけていた ロウバイの実 我が庭にもロウバイ(一月か二月に咲く普通のロウバイ)を植えているが  このような実を見たのは初めて。 ヒョウタンボク この花も見たことはあるが 今がちょうど見ごろでとてもきれいでうれしい。山では花の後の赤い実が二つ並んでかわいいのを見て感激したことを思い出す。 ここの神社は なんじゃもんじゃの大木が有名でその花の時期には何度か訪れている(2019.5.15にブログにアップ)が ナツロウバイの花の時期には初めて。 姫ウツギ  これも珍しい サクラウツギ ムサシアブミ 花いかだ  花が咲いているときには もっとかわいいが こんなにたくさん実をつけているのは珍しい ムラサキセンダイハギ ここには珍しい植物がたくさんあるが大体 名札をつけてくれているのでありがたい。 庭藤 これはヒコバエでいくらでも増えるそうだが これまであまり見たことがない。下向きではなく上に向かって咲いている 椿にも いろいろ珍しい名札がついているが 花の時期ではないので 椿の花の時期にここへ来たらきっと楽しいだろうと思う。 これは葉が めずらしい! 金魚葉つばき アマドコロやホウチャクソウなどとともに クリスマスローズもあってたくさん咲いていたが クリスマスローズも見たことのないような花の形をしたものが植えてあった。きっとここの花を管理している人がよほど 珍しいもの好きなのだろう。 傘をさしての鑑賞だったが 楽しかった♪ ♪ 同じように花を見に来ていると思われる人々が数組いた。